AGSの弱点が補われたスイフト ハイブリッドはスムーズで上質な加速感を得た
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:中野 英幸
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スズキ・スイフトにハイブリッドモデルが加わった。こう書くと、「スイフトのハイブリッドは、すでに存在しているはず」と思われるかもしれない。少し紛らわしいけれど、すでにマイルドハイブリッド仕様が存在しているスイフトに、7月よりフルハイブリッド仕様もラインナップされるようになったのだ。スズキのラインナップを見渡せば、すでにソリオにはマイルドハイブリッドとフルハイブリッドの2種のハイブリッド車が設定されている。
試乗した感想を書く前に、マイルドハイブリッドとフルハイブリッドの違いを簡単に説明しておきたい。どちらも1.2L NA(自然吸気)エンジンをベースにする点は同じだが、まずトランスミッションが異なる。マイルドハイブリッドはCVT、フルハイブリッドはスズキがAGSと呼ぶシングルクラッチ式ATと組み合わされる。
モーターをはじめとするシステムにも違いがあり、マイルドハイブリッドはIGSと呼ばれるモーター機能を備えたオルタネーター(発電機)でエンジンをアシストする。一方、フルハイブリッドはMGUという駆動用モーターを搭載。エンジンのアシストを行うほか、モーターの駆動力だけで走るEV走行も可能となる。ちなみに、フルハイブリッドもIGSを備えるが、マイルドハイブリッド用とは若干機能が異なり、主にアイドリングストップ状態からスムーズかつ静かにエンジンを始動する場面で活躍する。
ざっくり言えば、フルハイブリッドのほうがモーターの存在感が大きくなる。結果、マイルドハイブリッド仕様のJC08モード燃費が27.4km/Lであるのに対して、フルハイブリッド仕様は32.0km/L。今回試乗したハイブリッド SL(フルハイブリッド/FF)が194万9400円。試乗車と同じ運転支援装置を備えたハイブリッド ML(マイルドハイブリッド/FF)が172万1520円。フルとマイルドの価格差は、ざっと約22万円といったところ。
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